八代市の球磨川河口一帯には、石器時代の遺蹟や貝塚などが点在し、古くから人々の集団の営みがあった。
伝説伝承も多く、なかでも今から1500年ほど前に中国より「徳の津の淵」に渡来したという、(九千坊河童)の伝説は日本における河童についての最古のルーツ的物語である。
物語に出てくる河童と人間との出会いや交流は、現代人にもさまざまなことを教えてくれる。これに因んで、われわれロータリアンは、まさに奉仕の理想と「水はいのち河童は心」との河童文化の復活を願わずにいられない。
このたび八代東ロータリークラブのバナーに私が河童をデザインしたのも、実は河童の心を通じて国際的な親善・友好の輪を広げ、お互いにロータリーを楽しもうという発想があったからである。